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子供の言語面の成長について

 

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産まれたての子供は歩くことはもちろんのこと、言葉を話すことができません。しかし、成長発達を繰り返していく中で、子供はあっという間に大人の話す言葉を理解するようになり、少しずつ話すことができるようになっていきます。そして、最終的にはその言葉を文字として書くことができるようになっていきます。

 

他の動物ではなかなかできない「話す」「書く」などを含めた、子供の言語面の成長について、どのような発達段階があるのか知っておくことで、子供の成長をより理解した上で喜ぶことができるはずです。

 

子供が「聞く」ことができるようになるための成長発達

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子供は胎児の時からトレーニングをしている

 

子供はいつから耳が聞こえるようになっているのでしょうか。実は、なんとお母さんのお腹の中にいる間から耳が聞こえるようになっています。

 

  • 妊娠4週目頃 耳の元になる溝が完成
  • 妊娠8週目頃 三半規管などの内耳部分が完成
  • 妊娠20週目頃 お母さんの体内を流れる血液の音や心音、声の響きなどを感じることができる
  • 妊娠28週目頃 お腹の外の音が少し聞こえるようになる

 

このように、お母さんのお腹の中にいる間から、少しずつ耳は聞こえるようになっています。そのため、妊娠中に外の世界でお母さんやお父さんがたくさん赤ちゃんに話しかけたり音楽を流したりすることは、胎教としてとても良く、赤ちゃんが産まれてからも「どこかで聞いたことのある声だ、音楽だ」と赤ちゃんが感じることができます。

 

聴覚の発達について

 

そもそも言葉を話したり書いたりする前に、聴覚がぐんぐんと成長をしていきます。聴覚の発達には個人差はあるものの、大体以下のような目安で成長発達をしていきます。

 

新生児期~生後3か月頃

・音に明らかな反応はあまりないものの、突然の大きな音に驚く姿が見られる
・お母さんの声に反応して、安心して泣きやんだりする姿が見られる

 

生後3か月~6カ月頃

・音が鳴っている方へ顔を向けることができるようになる
・音の聞きわけができるようになってくる
・聞き慣れた人の声を識別することができる

 

生後6カ月~10カ月頃

・音に意味があることに気付き始める
・自分の名前を呼ばれたら反応する
・口から声が出ていることに気付き、話している人の口元をじっと見ることができる
・どこから音が鳴っているのか身体を動かして音源を探そうとする

 

生後10カ月以降

・声や音の意味を理解することができる
・1歳頃になると、全ての音を聞くのではなく聞きたい音だけを選んで聞くことができるようになってくる

 

 

聞くことで学ぶ子供

 

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産まれたての赤ちゃんはまだほとんど目が見えず、生後1~3歳頃にならないと視界がはっきりして来ないとされています。しかし、聴覚は産まれる前から様々な音や声を聞きながら成長発達をしているため、視覚よりも聴覚が赤ちゃんや子供にとって大変優位だということが分かります。

 

子供たちは、お母さんのお腹の中にいる間から少しずつ様々な「音」や「声」などを聞き、産まれた後もたくさんの言葉や音を聞き、その結果様々な「言葉」を学んでいきます。

 

そのため、産まれたあとはもちろんのこと、産まれる前から周りの大人はたくさんの言葉を掛けることがとても大切です。そうすることで、子供たちは

 

「この声は安心できる声だ」
「この音が聞こえたらこの時間だ」
「聞こえる声を真似して自分でも声を出してみよう」
「この言葉はこういう意味なのか」

 

などと感じ、少しずつ話せる言葉や書ける言葉が増えていきます。

 


子供が「話す」ことができるようになるための成長発達

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話すことができるために必要な3つの成長発達

 

子供が話すことができるようになるためには、様々な成長発達が必要です。その中でも最も大切なのが以下の3つです。

 

発音

自分がこれまで聞いてきた声や音を真似して、自分なりに音を発音するためには、喉や舌などを動かしながら、肺で息を吸って、音を口から発声させる必要があります。

 

また、発声をするためには自分が話したい音を選んで作り出すように指令を出す脳の働きや、声を出すために身体を支える力等も必要になってきます。

 

コミュニケーション

そもそも、言葉を知らないと子供は話をすることができません。そのため、お母さんやお父さんなどとコミュニケーションを日々とっていく中で、声のトーンやしぐさなどを少しずつ真似するようになっていき、これが話すために必要な第一歩となります。

 

言葉が出てくるためには、まずは養育者とのコミュニケーションが必要不可欠です。

 

ただし、早く言葉を話して欲しいからと言って、言葉を教え込むということはやめましょう。無理に教え込んでいては、子供にとってストレスにしかなりません。

 

あくまでも子供自身が

 

「自分も言葉を話したい」
「自分もお母さんともっとコミュニケーションをとりたい」

 

などと感じて「話したい気持ち」が少しずつでも芽生え育つように援助することが大切です。

 

言葉の意味の理解

様々な言葉とふれあっていく中で、少しずつ言葉の意味を理解することができるようになっていきます。これまで聞いたことのある言葉が子供の頭の中に次々と蓄積されていき、その積み重ねが言葉の意味の理解へと繋がっていきます。

 

 

話す言葉の種類・時期の目安

 

生後2カ月頃

・「あー」「うー」など、機嫌が良い時に声を発するようになる

 

生後4カ月頃

・「あああー」「あうあー」などの母音だけの喃(なん)語を話すようになる
・徐々に「ばばー」「まむまむ」など、母音だけでなく子音も含むなん語を話すようになる

 

生後8カ月頃

・喃語を最も多く話す時期
・「キー」などと奇声を発することもできるようになってきて、自分の出す声を聞いて楽しむことができる
・声を発してお母さんの注意を引くことができることに気付き始める

 

生後10カ月頃

・まだ流暢に話すことはできないものの、色々な言葉を理解して喋る準備をしている
・自分の意志を指さしなどを使って相手に伝えられるようになってくる

 

1歳頃

・約半数の子供が簡単な単語を話すことができるようになってくる
・車のことを「ブーブー」、ご飯のことを「まんま」、犬のことを「わんわん」など、子供なりの言葉で話をする

 

1歳半~2歳頃

・喃語が減り、話せる単語の数がぐんと増え始める
・「ママ来て」「わんわんいる」「ねんねイヤ」などの2語文が少しずつ話せるようになってくる

 

3歳頃

・単語で話すことは減り、短い文章を話すことができるようになる
・家族以外の人でも、内容を理解することができる
・相手の質問に合わせた答えが言えるようになる

 

 

このように、大体上記のような目安で子供は言葉を話すようになっていきます。しかし、言葉の発達、発話の発達というものは大変個人差が大きく、子供一人ひとりによって大きく成長発達が異なっています。

 

なので「1歳になったのにまだ全然言葉が出ない」「2歳になるのにまだ単語しか話さない」などと言って焦る必要は全くありません。

 

言葉が話せなくても子供はじっくりと周りの大人の言葉を聞き、言葉を次々に吸収していっています。焦って無理に話すように急かしたり、話すまで何度も練習させたりするのではなく、子供自身が「話したい」と思えるタイミングまで待ちながら、まわりの大人はたくさん様々な言葉を喋りかけてあげて、コミュニケーションをとるようにしてください。

 

そうすることで、いずれ…これまでずっと聞いていたたくさんの言葉たちを順番に…少しずつ話すようになるはずです。

 


子供が「書く」ことができるようになるための成長発達

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文字を書くことについて

 

言葉を聞いて、自分なりに話すことができるようになってくると、他者とのコミュニケーションがどんどん楽しくなっていきます。

 

自分の思いを自分なりの言葉で表現して相手に伝えることで、自分の思いをその時々の状況に応じて伝えることができるようになると同時に、相手の考えや思いも知ることができるようになっていきます。

 

そのような「言葉」を用いたコミュニケーションができるようになったら、次はその言葉や文章を「文字」として書いて相手に伝えることができるようになる必要があります。

 

子供にとって、大体国語の授業が始まる就学を目途に「文字を書く」ということができるようになるのが大きな目標でしょう。

 

文字を書くことができるようになるためには、いくつかの成長プロセスを踏まえる必要があります。

 

~書くために必要な身体の獲得すべき成長プロセス~

 

・姿勢のコントロール
・目と手の協応
・利き手の確立
・言語への十分な理解
・視覚情報の識別
・書くことへの興味や関心の芽生え
・ひらがなの理解

 

これらの成長プロセスを経て、子供たちは少しずつ文字を書くことができるようになっていきます。これらの成長プロセスを経ていないのに無理に文字を教え込もうとしても、逆効果でしかありません。

 

そのため、子供に文字が書けるようになって欲しいと思うのであれば、まずは上記のプロセスを子供が全て達成できてから進めるようにしましょう。

 

子供が文字を書くことができるようになるためには

 

文字を書くことができるようになるためには、身体の様々な成長発達が必要不可欠になってきます。そして、その後、色々な経験を経て無事文字が書けるようになっていきます。

 

 

~文字を書けるようになるための5つのステップ~

 

まずは線を描くことができる

・ぐるぐるなどのなぐり書きから始まって、3歳頃になると○を描くことができるようになる
・4歳頃になると□、5歳頃になると△が描けるようになる

 

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絵本などに出てくる文字や数字などを真似しながら、文字らしい形を描くことができる

・自分の名前などよく見かける文字が分かり、書いてみようという気持ちになる
・「し」「1」などまずは簡単なひらがなや数字から真似をし始める

 

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数字や名前など身近な文字を見て、真似をしながら正しく書けるようになる

・数字など簡単な文字から正しく書けるようになってくる
・左右逆や上下逆などになっていた文字が、少しずつ間違いに気付き正しく書けるようになってくる

 

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ひらがなが全て書けるようになる

 

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意味を理解しながら文字を書く

・自分の興味のある名前や文字などを書いて遊ぶようになる
・自分の思いを文字にしてお友達に手紙を書くことができるようになる

 

このような流れで、少しずつ子供たちは文字を書くことができるようになっていきます。そのため、最初から無理に文字を書く練習をするのではなく、あくまでも遊びから少しずつ文字を書くことに近づいていくと言ったイメージで文字に慣れ親しんでいくことが良いでしょう。

 

文字を書くことができるようになる前には、ある程度ひらがななどの文字を少しずつ読めるようになっておく必要があります。

 

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絵本や街角などで見かける文字に対して、大体早い子で4歳頃になると子供は興味を抱き始めます。そのときに「これはなんて書いてあるの?」「これは何て言う字?」などと言った質問が子供の方から出ることが良くあります。

 

そのときに忙しいからと言って放ったらかしにするのではなく、

 

「これは りんご って書いてあるよ」
「これは、おかあさんの【お】だよ」

 

などと、その都度優しく丁寧に紹介をすることが文字を取得する上でとっても大切です。そうすることで子供の文字への興味や関心はぐんぐん高まっていき、あっという間にひらがなを理解することができるようになっていきます。

 

そうなれば「自分でも書いてみたい」「お手紙をお友達に書いてみたい」などという気持ちが芽生え、その結果「文字を書く」ということができるようになっていきます。

 

そのため、就学に向けて「文字が書けるようにならなければ」と焦って、子供が文字に特に興味や関心がないにも関わらず無理に教え込むのではなく、子供自身が「もっと知りたい」「もっと書いてみたい」などと思うことができるように援助するようにしましょう。

 


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